ashleyの心理大学院試験対策

参考文献 公認心理師試験対策研究会 心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト 心理学専門校ファイブアカデミー 2021年版 一発合格!公認心理師対策テキスト&予想問題集

量的変数と質的変数について

量的研究と質的研究について
 
量的研究とは、実験法や質問紙法、観察法から量的なデータを収集し、統計手法を用いて、変数間の関係を明らかにする研究方法である。
量的研究では、何らかの仮説を立て、それを実証していく、仮説検証型の研究に適している。また、統計的な分析に基づいて、客観的な結果を得ることや、一度に多くのデータを分析できることから、結果の一般化を追求することも可能である。


質的研究とは、観察法や面接法、検査法により言語的な記録や行動といった質的データを分析することで、対象や事象についての解釈的理解を行う研究法である。
質的研究では、現実の事象に何らかの枠組みを与える、仮説生成型の研究に適している。また、量的研究では明らかにしづらい、対象者の思考や心理的過程を把握するのも可能である。
質的研究の種類として、KJ法や事例研究法がある。
KJ法は、収集したデータをカード化し、関連のあるものをグループ化することで、データの整理と分析を行う方法である。
事例研究法は、少数の事例において、対象者の言動や出来事についてその正規の文脈を重視し、詳細に記述し考察する方法である。


量的研究と質的研究にはそれぞれ長所と短所があるため、研究を発展させる上で、相互に補完し合うことが望ましいとされている。