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参考文献 公認心理師試験対策研究会 心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト 心理学専門校ファイブアカデミー 2021年版 一発合格!公認心理師対策テキスト&予想問題集

観察法

観察法


観察法とは、言語報告を要求せず、特定の対象者の行動を第三者的立場から客観的に観察し、記録、分析していく方法である。
観察法は、特定の場面や状況におかれた、個人や集団の行動様式を理解するために有用な方法である。


観察法の種類は、自然観察法、実験的観察法、参加観察法がある。
自然観察法は、自然な状況で手を加えず、ありのままの日常での対象者の行動の様子を観察する方法である。
実験的観察法は、観察者が特定の条件設定をした、実験的な状況・場面のもとで、対象者の行動を観察する方法である。
参加観察法は、対象者の日常の生活場面において、観察者も共に行動しながら、対象者の行動の様子をより近くで、詳しく観察する方法である。


長所は、言語を要求せずデータを収集できるため、乳児や高齢者や障害者にも用いることができることや、観察状況、行動の経過を記録でき、対象の全体像を捉えることができるといった点がある。また、自然観察法では、場所と時間に関わらず用いることができる。
しかし、行動の法則性や因果関係を明らかにはできず、観察者が対象者に影響を与える観察バイアスが生じること点がある。特に参加観察法では、観察者の存在により対象者の行動変容を及ぼす可能性が大きいため、黒子に徹しなければならない。他にも記録が主観的になりやすいといった短所もある。